セントヘレナ 2021 エリザベス2世ナポレオン没後200周年記念「ナポレオンの蜂」 1ポンド1オンス銀貨 NGC PF69UC 箱付き

発行年：2021年

発行国：セントヘレナ

額面：1ポンド

重量：1オンス（約31.21g）

直径：38.61mm

品位：999 Fine Silver

品質：プルーフ

最大発行数：1000枚

フランス革命によって王政を打倒し、新たな道を模索し始めた18世紀のフランスが生んだ英雄ナポレオンこそ時代が必要とした真の寵児として歴史に深く名を刻んでいます。

庶民の子としてコルシカ島に生を受けたナポレオンは、熾烈な競争を勝ち抜き、ついにはフランスの支配者として全ヨーロッパにその名を轟かせるまでに至った立志伝中の人として広く知られています。

国内においては生前非常に高い人気を誇ったナポレオンですが、国民投票によってフランス皇帝に推戴され、1804年にナポレオン1世としてパリのノートルダム寺院にてローマ教皇隣席の下、戴冠式を挙行します。

しかし1808年のスペイン戦線での決定的敗北を皮切りに次第に求心力を失います。加えて1812年のロシア遠征においては、ロシア軍の度重なる焦土作戦によって自らの率いる大陸軍は打撃を受け、これを機に彼の人生は凋落の一途を辿ることになります。

英国・ロシアの連合軍との「ワーテルローの戦い」におけるフランス軍の完敗は、ナポレオンの失脚と共に彼の率いた第1帝政の崩壊をも意味していました。

王位を退いたナポレオンは英国領セントヘレナに退去し、政治の表舞台に永遠の別れを告げます。現代の東インド会社の意向により、臨終の地セントヘレナから発行された当コインは、在りし日の皇帝の存在と栄光を伝える記念品としての役割を果たすものです。

2021年はナポレオンイヤーとして、未だ衰えぬ人気を誇るこの歴史上の人物の没後200周年に当たり、歴史を大きく変えた権力者としての実力とカリスマ性に対し最大級の賛辞が贈られる待望の瞬間です。

コイン表面には現英国君主エリザベス2世の「第5肖像」が厳かに刻まれ、いにしえのフランス皇帝への礼節のある讃辞を感じさせます。そして裏面ですが、中央には至高の権力の象徴としてナポレオンの推挙によってフランス王家の紋章となった黄金の蜂のシンボルが掲げられています。

中世のフランス王家の象徴であった蜂の紋章に早くから着目していたナポレオンは、自身の帝位の象徴として採用するに至ります。

皇帝の絶対的権力の象徴でもある蜂の紋章を刻む当コインは、在りし日のナポレオンの華麗なる治世とフランスの栄光を同時に刻む輝かしい芸術品です。

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