文久永宝とは?詳しく分かりやすく解説

文久永寶 古銭 今日収集した古銭やアンティークコイン

古銭 文久永宝 約700g文の写真

文久永寶 古銭

◎名称:文久永寶(宝)/大別すると草文/真文/玉宝(略)の3種類あります

◎発行国:日本

◎発行年:江戸時代/文久3年・1863年

◎サイズ:直径26mm位

◎重さ:2.52g~3.90g(3枚とも重さが異なります)

◎品位:銅

幕末に広く流通した「文久永宝(ぶんきゅうえいほう)」は円形の銭貨で、中央には正方形の穴が開いています。

表面には「文 久 永 寳(宝)」という文字が上下右左の順に刻まれ、裏面には寛永通宝真鍮四文銭と同様の波形模様が見られます。

地方貨幣を除けば、これが日本最後の銭貨となります。

この貨幣には三種類の文字があり、それぞれ有能な幕閣が担当しました。

楷書体の「文」は若年寄である小笠原長行が手掛け、「真文(しんぶん)」と呼ばれます。

一方、草書体の「攵」は老中の板倉勝静によって書かれ、「草文(そうぶん)」として知られます。

また、「寳」の字が「宝」となる草書体は政事総裁職の松平慶永(松平春嶽)によって書かれ、「略宝(りゃくほう)」または「玉宝(ぎょくほう)」と呼ばれます。

直径0.9寸(約2.7センチメートル)で、銅製のこの貨幣の規定量目は9分(約3.375グラム)であり、初期の寛永通宝よりも軽量です。

鋳造は文久3年2月(1863年)から慶応3年(1867年)まで行われ、通貨価値は4文とされました。

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