【NGC MS61】1941 ルーマニア 500L銀貨 未使用
ルーマニア 500レイ銀貨☆1941年/未使用/ミハイ1世/修道院/アンティークコイン/NGC MS61
◎名称:500レイ銀貨
◎発行国:ルーマニア
◎発行年:1941年
◎サイズ:直径37mm、厚さ2.4mm
◎重さ:25g
◎品位:銀83.5%
◎発行枚数:775000枚
(参考資料)
500レイ硬貨は、1941年にルーマニアで発行された記念硬貨で、ルーマニア王マイケル1世(ミハイ1世)の統治下で鋳造されました。
この硬貨は、ベッサラビアのルーマニアとの再統合を記念するものです。
硬貨は銀(純度83.5%)で作られており、当時のルーマニアにおける高価値の通貨の一部でした。
表面デザインは、ルーマニア王ミハイ1世(マイケル1世)の若き肖像が左向きで描かれています。
この肖像は、ルーマニアの芸術家イオアナ・バッサラブによってデザインされました。
肖像の周囲には、ラテン語で「MIHΛI·REGELE·ROMΛNILOR」(ルーマニア王ミハイ)と刻まれており、発行年である「1941」が記されています。ミハイ1世は、1927年から1930年、そして1940年から1947年までルーマニア王を務めました。
逆面デザインは、ひざまずく人物が描かれており、その人物がプトナ修道院に捧げ物をしている場面が表現されています。
このシーンは、ルーマニアの歴史や宗教的な象徴を反映しています。
中央には、「MOLDOVΛ·LVI·ステフで·ベシ·λ·ROMΛNIEI」というラテン語の刻印があり、額面の「500 LEI」が記されています。
このデザインもイオアナ・バッサラブによって手掛けられました。
側面のデザインは、「PRIN STATORNICIE LA IZBANDA」というラテン語のレタリングが刻まれています。
これは「忍耐によって勝利を得る」という意味で、ルーマニアの誇りと強さを象徴しています。
歴史的背景
1941年に発行されたこの500レイ硬貨は、ルーマニアの領土であるベッサラビア地方が再びルーマニアに統合されたことを記念して発行されました。
ベッサラビアは、現在のモルドバ共和国の一部であり、19世紀にはロシア帝国の支配下にありましたが、ルーマニアとベッサラビアの統合は歴史的に重要な出来事です。
第二次世界大戦中、ルーマニアはナチス・ドイツと同盟を結び、ベッサラビアを再統合しましたが、この統合は戦後に再び失われました。
コインの評価
500レイ硬貨は、歴史的な価値と銀の高い含有量から、コレクターの間で非常に高く評価されています。
特に、保存状態の良い未使用品は希少価値が高くアンティーク資産としても優良です。
発行枚数が限られている上に、現存枚数も発行枚数よりも更に少ないと思われるためため、非常に希少であり、そのため価格も上昇傾向にあります。
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