1673年 ドイツ ザイン=ヴィトゲンシュタイン=ホーエンシュタイン伯領 1マリエングロッシェン銀貨 聖母子
1673年、ドイツのザイン=ヴィトゲンシュタイン=ホーエンシュタイン伯領 (Sayn-Wittgenstein-Hohenstein) で発行された銀貨です。
この領邦はドイツ西部のヴィトゲンシュタイン伯爵領にルーツを持ち、
1657年にザイン=ヴィトゲンシュタイン=ヴィトゲンシュタインの分割によって設立された小さな国です。
しかし小さいながら息は長く、1801年には公国に昇格しています。
この銀貨は分割時の初代ザイン=ヴィトゲンシュタイン=ホーエンシュタイン伯グスタフの治世に発行された銀貨であり、
年銘を表す”1673″のを分けるように彼のイニシャル”G”が刻まれています。
通貨単位の”グロッシェン”は時代・地域によってまちまちですが、
この銀貨ではマリエングロッシェン(Mariengroschen)が採用されています。
その名前は1503年にゴスラ―で初めて発行されたときに聖母マリアが描かれていたことに由来しており、
下ザクセン、ハノーファー周辺で用いられた通貨単位で1/36ターラーに相当します。
本品はゴスラ―のマリエングロッシェンではありませんが、
名前の通り聖母子が描かれたマリエングロッシェン銀貨です。
(聖母子が描かれていないマリエングロッシェン銀貨も多数あります。)
小国で発行された稀少なマリエングロッシェン銀貨。
1マリエングロッシェンとしては幅広です。
[基本データ]
発行年:1673年
発行地:ドイツ
直径 :20.6 mm
重量 :1.18 g
(4100)