1937年イギリス / クラウン銀貨 ジョージ6世 / NGC MS62 / アンティーク・モダンコイン

アンティークコイン

1937年イギリス / クラウン銀貨 ジョージ6世 / NGC MS62 / アンティーク・モダンコイン

ジョージ6世銀貨

ジョージ6世銀貨 イギリス

イギリス アンティークコイン

1937年イギリスのクラウン銀貨になります。
クラウン銀貨はイギリスを代表する大型銀貨です。

重 量 :約28.28g
直 径 :約38.61mm
品 位 :0.500
グレード:NGC MS62

クラウンという通貨は1971年のデシマルデー(それまでの「1ポンド=20シリング=240ペンス」から「1ポンド=100ペンス」に切り替えた日)まで現役で使われていたポンドの補助通貨です。
1クラウンは5シリングになります。

オモテ面はジョージ6世の頭部肖像が描かれています。
ジョージ6世はイケメンで知られていますが、実は大変な苦労人です。
兄のエドワード8世が即位してから1年を経たずに退位してしまったため、突然王位に就くことになりました。
その在位期間1936~1952年では国力が落ちていくなかでの第二次世界大戦、インドの独立などによる大英帝国の解体を経験していきます。
この事実を頭において改めてコインの上のジョージ6世を見ると苦労がにじみ出ているように見えて仕方がありません。

ウラ面にはイングランド、スコットランド、アイルランドの各紋章を配した盾と王冠、それに盾を守るライオンとユニコーンが左右に描かれています。

クラウン銀貨が流通硬貨として銀を材料に発行されたのはこの1937年が最後です。
次に発行された1951年からは銅ニッケルが採用されることとなりました。
その他の銀を材料にした補助通貨(ハーフクラウン、6ペンス、シリング、フローリン)も1946年-終戦の翌年-を最後に
銅ニッケルに変わりその後銀貨で新規に発行されることはありませんでした。
第二次世界大戦を経て国力がどんどん落ちてきていたことを象徴する一つの出来事かと思います。
そう考えるとこの1937年発行のこの銀貨とジョージ6世の横顔がイギリスの歴史を静かに物語ってくれているように感じます。

鑑定はMS62とまずまずです。

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福ちゃん

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