【NGC AU58】1902 イラン 5000D銀貨 極美品
イラン 5000ディナール銀貨☆1902年/準未使用・極美品/アンティークコイン/NGC AU58
◎名称:5000ディナール銀貨
◎発行国:イラン
◎発行年:1902年
◎サイズ:直径37mm、厚さ2.6mm
◎重さ:23.03g
◎品位:銀90%
◎発行枚数:250,000枚
(参考資料)
この5000ディナール銀貨は、イランのモザッファール・アッディーン・シャーの治世中に発行されたもので、1902年(イスラム暦1320年)に鋳造されました。
カジャール朝時代のコインであり、その歴史的背景と美しいデザインが特徴的です。
この銀貨は、イランの貨幣史においても重要な位置を占めており、非常に人気のあるコレクションアイテムの一つです。
コインデザイナーは彫刻家の A.A.グリリケス
表面デザインは、カジャール王朝の象徴である王冠(キアニクラウン)が描かれています。
この王冠は、カジャール王朝の権威と歴史的な地位を象徴しています。
また、周囲にはオークとオリーブの葉が装飾され、王の称号と発行年が刻まれています。
中央のレタリングには、「モザッファール王エッディーンシャーガージャー」という文字が刻まれており、当時の王を称えています。
裏面デザインは、ライオンと太陽の紋章が描かれています。
この紋章は、カジャール王朝時代の象徴であり、イランの国の力と威厳を表しています。
ライオンの背後には太陽が輝いており、その周囲にはオークとオリーブの葉がデザインされています。
また、中央には「پنجهزار دینــار(5,000ディナール)」と書かれており、額面が表示されています。
歴史的背景
この銀貨は、カジャール王朝最後の時代にあたるモザッファール・アッディーン・シャー(在位1896-1907)の治世に発行されました。
彼の治世は、イランの歴史において大きな政治的変革が起こった時期でもあり、特に1906年にはイラン立憲革命が勃発し、専制政治に対する憲法制定運動が進展しました。
この銀貨は、そのような激動の時代を反映し、当時の王権や国家のシンボルとして広く使われました。
鋳造場所
このコインは、ロシアのサンクトペテルブルク造幣局で鋳造されました。
当時のイランは自国での鋳造技術を持っていなかったため、外国の造幣所に依存していました。
このため、コインにはロシアで製造された証として、彫刻家A.A.グリリケスのキリル文字イニシャル「AA」と「G」が表面のリボン下部に刻まれています。
市場価値
この5000ディナール銀貨の市場価値は、状態や保存状態によって異なります。
未使用品であれば高額で取引されることが一般的です。
準未使用品や極美品も同様です。
この銀貨は発行数は25万枚と比較的少なく、またその歴史的価値からもコレクターに非常に人気があります。
(12000)