【NGC MS64】1920 ドイツ 20P 未使用
ドイツ ニュルンベルク 20ペニヒ硬貨(トークン)☆1920年/未使用/ヘンカーシュテッグ/アンティークコイン/NGC MS64
◎名称:20ペニヒ硬貨(トークン、地方貨、代用貨幣)
◎発行国:ドイツ(ニュルンベルク)
◎発行年:1920年
◎サイズ:直径25mm、厚さ1mm
◎重さ:1.21g
◎品位:アルミニウム
◎発行枚数:10,000枚
(参考資料)
このトークンは、ドイツ・バイエルン州に位置するニュルンベルクとフュルトの都市で使用されたトランジットトークン(乗り物用貨幣)です
1920年から1921年にかけて発行され、路面電車(シュトラッセンバーン)の乗車料金として使われました。
当時、ニュルンベルクとフュルトの都市間の交通を支える重要な役割を果たしました。
【特徴】
このトークンの額面は「20ペニヒ」で、当時の通貨は「マルク」でした。
実際の現金の代替として使用され、20ペニヒ分の価値を持っていました。
【組成】
アルミニウム製で、非常に軽量(1.21グラム)です。
当時戦時中で金属が不足していた為、安価で製造しやすいアルミニウムを使った点に特徴があります。
【形状】
円形ではなく、珍しい八角形(8面)をしており、直径は25ミリメートル、厚さは1ミリメートルです。この独特な形状は、他のコインやトークンと区別しやすくするための工夫です。
【表面デザイン】
表面には、トークンの価値「20ペニヒ」が大きく中央に表示されています。
これを囲む形で「NÜRNBERG-FÜRTHER STRASSENBAHN」(ニュルンベルク・フュルター路面電車)の文字が刻まれています。
この記載により、このトークンがニュルンベルクとフュルトの路面電車で使われたことが明確に示されています。
【裏面デザイン】
トークンの逆面には、ニュルンベルク旧市街にある歴史的建造物「ヘンカーシュテッグ」のデザインが刻まれています。
ヘンカーシュテッグは、1457年にペグニッツ川に架けられた木製の歩道橋で、その名前はザイマルクトにある絞首刑執行人の家、ヘンケルトゥルムに由来しています。
この橋は、ニュルンベルクの重要な歴史的建造物の一つであり、その歴史は多くの再建と修復を経ています。
1595年には大洪水によって橋が破壊され、多くの人々が命を失う悲劇が発生しました。その後、橋は再建され、屋根付きの木製歩道橋として再び建設されました。
さらに、1657年、1671年、1761年、1776年にも更新や再建が行われています。
第二次世界大戦の被害からの復興を経て、1954年には再度再建されました。
そして、2000年にはニュルンベルク市の950周年を記念し、ヒストリックマイルの停留所として指定されました。
この地点は歴史的重要性を持ちながらも、現在では観光地としても人々に親しまれています。
この橋は、その歴史的背景とともに、ニュルンベルクの文化的景観の一部として重要な役割を果たしており、市の歴史と文化を今に伝える貴重な存在です。
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