ローマ帝国 古代コイン カラカラ帝 AD198-217 デナリウス銀貨 AU5/5-4/5 NGC
【基本情報】
国:ローマ帝国
年代:AD198-217
グレード:AU
材質:AR(Silver)
重量:3.06g
鑑定機関:NGC
スラブケース入り
古代ローマ帝国 カラカラ帝 AD198-217 AU デナリウス銀貨のご紹介です。
【カラカラ帝】
本名は、
「ルキウス・セプティミウス・バッシアヌス」
ローマ帝国セプティミウス朝の2代目当主
カラカラ帝という渾名で呼ばれております。
188年にセウェルスとユリア・ドムナとの間に長男として生まれました。
本名よりもカラカラというニックネームで呼ばれることが多く、歴史学者たちもこのように呼称しています。
カラカラとはガリア起源の衣服の名前(長いチュニック)で、バッシアヌスがローマに持ち込みました。
カラカラのレセプションに参加する人は誰であれ、この服を着ないと出席できず、兵士にも着用させたそうです。
よほど好きだったのでしょう。。
カラカラの注目すべき行いは、帝国内の全自由民にローマ市民としての権利と義務を与えたことです。
これをアントニヌス勅令と言い、万民法の発展に繋がりました。
彼の治世は豪奢で残虐的でありましたが、現在まで残っている遺産や文化は彼のような権力者や暴君が作り上げてきたものが多いです。
【デナリウス銀貨】
デナリウスはラテン語で「10ずつ」を表すデニに由来しています。
ギリシャのドラクマと同じ価値がありました。
紀元前211年ごろは純度の高い銀が使われていましたが、銀の含有率は帝国の衰退とともに変化していきました。
初期は95%~98%だったのが、
西暦3世紀の半ばには50%ほどになりました。
280年には、なんと、、
銅貨に銀を薄く塗っただけで、銀の含有率はたった2%です。(笑)
貨幣増発と品質の低下はハイパーインフレーションを引き起こします。
この状況を脱したのはようやく312年に皇帝コンスタンティヌス1世がソリドゥス金貨を導入してからでした。
歴史あるデナリウス銀貨
(23500)