善光寺如来銭
◎名称:絵銭 善光寺如来
◎発行国:日本
◎発行年:明治時代
◎サイズ:直径27.8㎜、厚さ1.5㎜
◎重さ:6.45g
◎品位:銅
【参考資料】
明治期に鋳造されたと伝えられる絵銭です。
銭表面は上に「善」、下に「光寺」、左右に「如来」の文字が描かれております。
銭裏面は善光寺の御本尊である三尊の絵柄が描かれております。
上が「阿弥陀如来」、左右に「勧善音菩薩」と「勢至菩薩」です。
善光寺の絵銭や福銭は色々な種類がありますが、ほとんどが昭和時代の近年作の打刻銭です。
しかし、当絵銭は明治時代の古い鋳造銭であり珍しいタイプです。
(善光寺について)
信州善光寺は、御本尊である一光三尊阿弥陀如来(善光寺如来)を中心に約1400年の歴史を持つ寺院です。この長い歴史の中で、阿弥陀如来との結縁の場として、多くの人々の心の拠り所として広く信仰を集めてきました。
善光寺は特定の宗派に属さない無宗派の寺として知られ、全ての人々を受け入れる場所として全国に名を馳せています。その護持運営は、天台宗の大勧進と浄土宗の大本願という二つの宗派によって支えられています。
御本尊である一光三尊阿弥陀如来は、一つの光背の中に三尊(中央に阿弥陀如来、両脇に観世音菩薩と勢至菩薩)が配置された形式で、「善光寺式阿弥陀三尊像」とも呼ばれます。この姿は、訪れる人々に深い安心感と信仰の象徴として受け入れられています。
信州善光寺は、その無宗派の特徴と深い歴史から、あらゆる背景の人々にとって心の平安を見つける場所として愛され続けています。
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