松島神社の上棟銭について
松島神社の上棟銭は銀色の色合い
表面は「松島神社」の文字
裏面は「昭和15年 10月15日 上棟」と打印されております。
シンプルな作りです。
松島神社について
中央区日本橋蛎殻町に位置する神社、松島神社は、創建年代は不明ですが、口伝によれば、鎌倉時代の元享(1321)以前に柴田家の祖先が下総の国からこの小島に移り住み、邸内に諸神を勧請したとされています。
天正13年(1585)に邸宅を一般公開した際、松樹が鬱蒼と茂った島内から「松島稲荷大明神」と称され、江戸時代になるとこの地域が「松島町」と名付けられました。
明治7年には、松島稲荷神社として村社に列格し、日本橋七福神の一つである「大国神」としても知られています。
上棟銭について
上棟銭とは、民間の住宅や神社、寺院などの建物が上棟式を行う際に、祝いの意味を込めてまく記念銭のことを指します。
この慣習は、江戸時代の寛文時代(1661年〜1673年)に始まったとされ、諏訪神社の上棟銭がその発祥とされています。
現在では上棟銭は絵銭の一種としてコレクターの収集対象となっております。
希少な上棟銭も多く、特に由緒ある神社の上棟銭は人気もあり高値で取引されております。
(2000)