ダルマのような大黒絵銭
大黒の姿を描いた絵銭は数多くありますが、こちらはダルマのような形をしております。
サイズはやや大型で直径40mmはあります。
重さは25g近くあり立派な絵銭である。
笑顔満開の大黒の表情は福を呼びそうな感じがします(*^-^*)
大黒天の由来
大黒天は、元々ヒンドゥー教の主神の一つで、破壊神として知られるシバ神(大自在天)の別名でしたが、後に仏教に取り入れられました。
サンスクリット語で「Mahākāla(マハーカーラ)」といい、漢字で「摩訶迦羅」と表記されます。
マハーカーラは、「偉大な黒い神」や「偉大な時間(=破壊者)」を意味し、密教では大自在天の眷属で、三宝を愛し、飲食を豊かにする神とされ、黒色忿怒相を示します。
胎蔵界曼荼羅の外金剛部にも登場します。また、日本では七福神の一つとしても知られています。
中国南部では、床几(しょうぎ)に腰掛け、金袋を持った姿で祀られました。
日本においては、最澄によって伝えられ、天台宗の寺院を中心に祀られるようになりました。
その後、福の神としての色合いが強まり、七福神の一つになりました。
現在では、頭巾をかぶり、左肩に大袋を背負い、右手に小槌を持ち、米俵を踏んでいる姿で描かれることが一般的です。
商売繁盛を願う商家だけでなく、農家でも田の神として信仰を集めています。
絵銭の魅力について
「絵銭」とは、江戸時代に一般人が作った私鋳の玩具銭です。
その時代の銭貨や更に昔の古銭を真似て作られた物が多い。
例えば・・・寛永通宝を真似た絵銭があったり、大昔の和同開珎など皇朝12銭を真似た絵銭も沢山あります。
一部の古銭収集家達は、絵銭を模倣銭だとかビタ銭だとか、古銭の鋳写しだとかバカにしたり軽く見ている人もいるが、絵銭の中には1枚数万円~数十万円以上する貴重な物も少なくない。
絵銭は今でも縁起物や記念銭、厄除けなどの目的で作られております。
「福銭」や「上棟銭」「招福銭」など色々なバラエティがあります。
絵銭の個性的なデザインに魅了されて収集にハマるコレクターも沢山おります(私もその中の1人・笑)
絵銭は数ある古銭の中では最も骨董品的なイメージがあると思います。
また色々な種類の絵銭を集めるのも楽しみであります。
特に、年代物の古い「絵銭」は希少価値の高い物が多いです。
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