3神念仏絵銭
3神念仏銭は絵銭の一つで、表は3体の神様の立体的な絵柄
裏面は「南無阿弥陀仏」の念仏が感じで書かれております。
真ん中は穴が空いており穴銭の一種。
それほど大きな絵銭ではありませんが、歴史を感じる一枚です。
江戸時代に作られたと思われますが、当時はお守りとして使われたのではないかと思われます。
絵銭(えせん)と念仏銭について
絵銭(えせん)は、銭貨の形をした民俗史料や民芸品で、通貨としては使用されていません。
デザインは七福神、駒引き、富士山、家紋など多様です。
絵が彫られていることから絵銭と呼ばれますが、語源には異説も存在し、小さなものは銭紐に紛れ込んで流通したとも言われています。
また、「えぜに」とも呼ばれています。
念仏銭とは
念仏銭は、「南無阿弥陀仏」の文字が刻まれたもので、文字が主なデザインですが、絵銭と称されます。
浄土宗や浄土真宗の信者は、お守りとして身につけていました。
17世紀半ば以降、六道銭として使用された例があります。
また、「大念仏」と呼ばれるものは、寛永通宝の2倍以上の直径があるものも存在します。
念仏とは?
念仏とは、仏教の実践の一つで、仏の姿や功徳を心に思い描くことや、仏の名を唱えることを指します。
サンスクリット語では「Buddhānusmṛti」と表現され、仏陀への敬意、礼拝、讃美、思念などの意味を持ちます。
もともとは仏(ブッダ)を瞑想しながら思い描く修行を意味していましたが、日本では浄土宗・浄土真宗が広まったことで、一般的には浄土教系の宗派で合掌礼拝時に「南無阿弥陀仏」と唱える「称名念仏」を指すことが多くなりました。
さらに、本来は仏の名号を唱える意味から、各宗派による解釈や用語の違いはあるものの、「南無釈迦牟尼世尊」、「南無大聖不動明王」、「南無観世音菩薩」なども念仏とされています。
南無阿弥陀仏について
「南無阿弥陀仏」という念仏は、阿弥陀仏の知恵そのものであり、人々の信仰心に繋がるものです。
一般的には「なまんだぶ」とか「なんまいだ」という言い方もありますが、意味に違いはありません。
この念仏は、浄土宗、浄土真宗、時宗などで唱えられており、法然は阿弥陀仏に救済を求めることで極楽浄土へ導かれると説明しています。
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