古銭 【嘉永一朱銀】Fa型☆(表)短尾人銀 (裏)跳ね銀★位付5
本銭の特徴を含めた嘉永一朱銀Aa型の特徴として、
【表面(一朱銀側)の特徴】
・銀字の1,2画目がへや人字のように見える
・銀字の6画目が縦点で、7画目が斜点や横点となる
・銀字の末画と末前画が人字の形状となり、末尾が跳ねる
【裏面(定刻印面又は銀座常是面)の特徴】
・銀字の1画目の末尾が鋭く跳ね上がっている
・座字の1画目は堅点である
・座字の土画の縦画が長い
・座字の3画目の末尾が先太りしている
・常字はトジ常タイプで、巾画の右端が丸みを帯びている
・是字はトジ是タイプで、8画目には打ち込みがない
◎名称:嘉永一朱銀
◎発行国:日本
◎発行年:江戸時代(嘉永6年~慶応元年)1853年~1865年
◎サイズ:9.6mm×15.6mm位
◎重さ:1.89g
◎品位:銀96.8%
◎発行枚数:159,244,800枚
◎状態:美品/経年による古さがありますが銀貨特有のダークトーンがあり味が有ります(写真参照)
(嘉永一朱銀について)
嘉永一朱銀は江戸時代末期1853年~1865年に発行された小型の銀貨です。
銀は96%以上もあり当時の銀貨としては品位は高いです。
当時、外国船の侵入に備え今の品川に「お台場(砲台)」を築きました。
そのお台場の工事で働いていた人夫の日当として嘉永一朱銀が1枚が支払われておりました。
そのため嘉永一朱銀は「お台場銀」とも呼ばれておりました。
当時の一朱銀1枚の日当は現代の価値で換算すると「日給5千円」相当と言われておりました。
ちなみに江戸時代の貨幣制度は4進法です。
お馴染み小判1両が四分、一分は四朱となります。
従って1朱銀が16枚あれば1両小判と交換できる計算となります。
また1朱は1文の250倍の価値に相当します。
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