函館通宝について
(函館通宝)
◎名称:函館通寶(函館通宝)/背安
◎発行国:日本
◎発行年:江戸時代/安政3年(1856年)
◎サイズ:21mm(実測)
◎重さ:2.29g(実測)
◎品位:鉄
◎発行枚数:100,650,000枚
【函館通寶について】
函館通寶(函館通宝)は文字通り蝦夷地(北海道)の古銭でした。
このコインは盛岡藩から鋳銭職人が五稜郭に出向き尻沢部村(現在の函館市住吉町付近)字谷地頭の銭座で函館通寶が鋳造されました。
当時の北海道函館を中心に現地の商取引やアイヌとの交易で利用されておりました。
日米和親条約によりの函館港が開港され、その後函館奉行がおかれ函館通寶が大いに流通したとのことです。
素材は鉄で出来ている鉄銭です。
通貨単位は1枚=1文
当時、一両=6800文の相場でした。
その後、天保通宝(100文銅銭)や文久永宝(4文銅銭)が北海道に流入・流通するようになり函館通宝のような鉄銭は敬遠され利用されなくなっていきました。
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