絵銭 かな念仏とは?
◎名称:かな念仏
◎発行国:日本
◎発行年:江戸時代
◎サイズ:直径22.3㎜、厚さ1.1㎜
◎重さ:3.35g
◎品位:銅
(かな念仏銭とは)
銭の周りを車のようにグルリと時計回りに「なむあみだ佛(仏)」の文字が書かれた絵銭です。
江戸時代に作られた絵銭の一種です。
(念仏銭とは?)
念仏銭は「事伝類の絵銭」の系統に属します。
事伝類絵銭は銭面に念仏やお題目などの文字が書かれております。
江戸時代に「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」の念仏や「南無妙法蓮華経」の題目などを絵銭に鋳込み寺社などの参道で参拝記念の目的で売られていたとされております。
また念仏銭は六道銭として仏様と共に棺に納められていた事もあり、江戸時代期の墓地の中から発掘される事もありました。
念仏銭はお守り、お賽銭、六道銭、飾り(当時のアクセサリー)として庶民に親しまれていた絵銭といえます。
初期の念仏銭は古寛永通宝的な様相を呈しており、その頃の銭座や鋳座の仕事に携わっていた職人が余興で作っていたという説もあります。
その後、江戸時代~明治~大正時代と色々な念仏銭が鋳写されてきました。
念仏銭は、色々な種類があります。
当絵銭は、かな念仏銭です。
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