永楽通宝の絵銭~背文と花☆少し珍しい変わり種?

永楽通宝 絵銭 背文 今日収集した古銭やアンティークコイン

チョッピリ珍しい永楽通宝型の絵銭です

永楽通宝 絵銭

永楽通宝 絵銭 背文

少し珍しいタイプの絵銭ですね。
永楽銭の絵銭は色々なタイプがありますが、この手のは初めて見ました。

背が寛永通宝の背文銭と同じ文字が。

更に、花の模様?も

銭質を見ると比較的新しい絵銭かもしれません。
近作絵銭か?

永楽通宝について

「永楽通宝」とは、1411年から中国明代の第3代皇帝である永楽帝によって鋳造され始めた銅製の銭貨である。

日本では室町時代には、日明貿易や倭寇によって大量に輸入され、江戸時代初頭まで広く流通した。

この銭貨は、「永楽銭」や「永銭」と呼ばれることがあった。

この銭貨の形状は円形で、中心部に正方形の穴が開けられており、表面には「永樂通寳」という文字が上下右左の順に刻印されていた。

このような形状の銭貨は、「方孔円銭」と呼ばれ、中国古代の「半両銭」に由来するものとされている。

この銭貨の材質は銅であり、貨幣価値は1文として通用したが、日本では天正年間以降は、永楽通宝1枚が鐚銭4文分と等価とされた。

1608年には、日本においては「永楽通宝」は通用禁止となり、寛永通宝などの国産の銭貨に置き換えられた。

しかし、「永」という仮想通貨単位である「永一貫文」(金一両の千分の一)は、年貢の取り立てに引き続き使用され、長く影響を残した(永1文は4文前後)。

絵銭の魅力について

「絵銭」とは、簡単に言うと「昔の玩具のお金」のことです。

硬貨に美術的なデザインを施したものが多い。

絵銭は、貨幣としての機能はありませんでしたが、当時の子供達の面子やおはじき、足蹴りなどで使われました。

また当時の宗教的なお守りやアクセサリ、縁起物としても扱われた絵銭も多い。

絵銭の種類によっては非常に美的な価値を持った物もあります。

以下は、絵銭の魅力について語ります。

まず、絵銭はその多くは美しいデザインが施されているため、その銭貨自体がコレクションの対象となります。

銭貨の裏表には、国や地域の文化や歴史、風景、動植物、人物、文字、神様、架空の生き物などが描かれることがあり、それらのデザインは芸術的価値を持っています。

また、コレクションとして保管しておくことによって、その国や地域の歴史や文化に触れるだけでなく資産価値にもなります。

次に、絵銭は、その地域の文化や価値観を表していることがあります。

例えば、日本の絵銭には、日本の風景や文化に関するデザインが多く採用されており、それらのデザインは日本の文化的な背景を表しています。

また、国民性や宗教的、政治的なメッセージが込められる絵銭もあります。

そのため、絵銭を通じて、その地域の文化や価値観を知ることができるという魅力があります。

最後に、絵銭は貨幣としての機能は有しません。
あくまでも当時の玩具のお金ですから・・。

しかし、江戸時代などに庶民がどさくさに紛れて寛永通宝などに混ぜてお金として使った例もあるそうです。

またお寺のお賽銭などにも使われたという。

以上のように、絵銭には美術的な価値や文化的な意味が込められており、芸術的なデザインとあわせて魅力的なものとなっています。

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