鳩目銭とは?
◎名称:鳩目銭
◎発行国:琉球王朝(今の沖縄県)
◎発行年:1500年~1600年位
◎サイズ:直径8mm位
◎重さ:0.09g位
◎品位:黒銅製
◎発行枚数:不明
◎状態:経年によりかなりの古さを感じます。(写真参照)
【鳩目銭について】
非常に珍しい変わり種?の古銭です。
鳩目銭は別名「鳩字銭」とも呼ばれております。
今から400年以上前の琉球王朝で流通した古銭です。
無文銭の一種で絵柄や文字はありません。
極めて小さいサイズの古銭ですが、当時琉球では鳩目銭は数種の大きさがありました。
時代の変化によって銭径は小さくなっていきました。
「1.01g 20.3mm」⇒「1.02g 17.6mm」⇒「0.13g 10.0mm」⇒「0.09g 8.3mm」
当、鳩目銭は1番小さいサイズ「0.09g 8.3mm」です。
この鳩目銭は1枚、1枚で使われることが無く、数百枚(400~1000枚)を細い縄で通して結び目に封をして通用されておりました。
常に数百枚の束で使用されており、束ねた銭を「封印銭」と呼んでおりました。
明朝国の冊封使郭汝霖が1561年に琉球に訪れた時に、「貨幣は薄くて小さく、文字はなく、10枚で1文に換える」と報告しております。
よって10枚で1文流通ということになります。
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